解くコツこつこつ 〜大学入試問題・国語〜

基本的な解法のコツを分かり易くご紹介します。歩みを止めずけれど焦らず、一緒にこつこつ勉強して行きましょう。

2017年度 慶應義塾大学 文学部ー小論文 No.1

設問1 この文章を300字以上360字以内で要約しなさい。(「Living for Today」という用語は使わないこと。)

1.評論の読解について


要約ということは、この「課題文 ( = 評論文 ) の内容を理解しよう」ということである。そこで私は評論文の読解は以下の2点から始まると感じている。

① 接続詞に注意する。

🅰「しかし」など、逆説の接続詞の後に筆者の考えが出てくる。

🅱「つまり」「要するに」など、いままでの説明を言い換えまとめた形で、その後に筆者の考えが出てくる。



② 同じ内容が何回も言い換えられて出てくることを意識する。

評論文には停滞が多いということだ。話を進める一方で、同じ内容を言葉を変えて繰り返し表現してくる。言い換えをする理由としては、主に次の2つが挙げられる。

🅰 難しい内容を分かりやすく噛み砕いて言い換え、伝わり易くするため。
🅱 筆者の主張に通じる重要な内容を、言い換えを重ねることにより確実に伝えるため。



上記① ②は、どの評論を読む時にでも、その評論を整理するにあたっての重要な指針となる。しかし、上記2点にプラスして、各評論によってその評論に沿った様々なコツが必要となる。
それらについては、実際に問題を解きながら徐々に増やしていこう。



2.設問の中にヒントあり。


この設問には『「Living for Today」という用語は使わないこと」』という断り書きがある。ということは逆に、この評論は「Living for Today」という単語を使わないと要約し難いことを意味する。
はっきり言おう。課題文全体をざっくり読んで分かる通り、この課題文は「Living for Today」について ー それをテーマ ( = 話題 ) として書かれている。

では要約するにあたって、話題となっている「Living for Today」をどの言葉に置き換えたらよいのであろうか。そこで文章最後に記されている出典を見てみよう。出典は「その日暮らし(の人類学)」である。おやおや出典にヒント有り、だ!「Living for Today」には「その日暮らし」という訳がぴたりとくることが分かる。君たちの小論文の中でも「その日暮らし」という単語を使って書いて行けば良い。それについて筆者が肯定しているのか否定しているのか、を目指していけば無駄なく要約できると私は考える。



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以上、テーマ( 話題 ) =『「Living for Today」を適切に言い換える』という第1関門を突破です。
やりましたね
‼️